雨の日の外壁塗装の乾燥時間はどうする？影響と正しい対応を解説 | 塗装は北海道、札幌の株式会社チタカ工房 | ブログ

外壁塗装の工事中に雨が降ってしまった経験、あなたにもありませんか。とくに乾燥中のタイミングに降られると、塗膜の剥がれやひび割れ、さらには塗装自体のやり直しといった深刻なトラブルに発展する可能性があります。外壁塗装はただ塗るだけの作業ではなく、乾燥や硬化といった時間的・気象的な条件に大きく左右される繊細な施工です。


とりわけ高圧洗浄直後やシーラー塗布後の工程では、表面に水分が残っていると塗料の密着が低下し、最終的な仕上がりにも影響が出ます。また、塗装中に降雨が発生すると、予定していた工程が中止となり、工期の延長や追加費用が発生するケースも少なくありません。


この記事を読んだあとには、あなた自身で「この状況は中止すべきか」「どの業者なら正しく対応できるか」を見極められるようになるはずです。施工トラブルを避けて、安心して外壁塗装を任せたい方は、ぜひ読み進めてください。



外壁塗装における乾燥時間とは？


外壁塗装の乾燥工程を理解しよう
外壁塗装における「乾燥時間」は、塗装の仕上がりだけでなく、その後の耐久性や機能性を左右する極めて重要なポイントです。一般的な外壁塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の三つの工程に分かれており、それぞれの段階で適切な乾燥時間を確保することが求められます。これを怠ると、塗膜の剥がれや艶のムラ、さらには耐久性の低下といった深刻な不具合につながる恐れがあります。


下塗りは、外壁と塗料の密着性を高めるための工程で、おおよそ2〜4時間の乾燥時間が必要とされます。中塗りでは塗膜に厚みを持たせ、色ムラを防ぐことが目的で、3〜6時間ほどの乾燥時間が目安です。そして最後の上塗りは、見た目の艶や防水性、耐久性を決定づける仕上げの工程で、5〜8時間程度の乾燥時間が推奨されます。これらの時間はあくまで晴天で気温20℃前後という理想的な条件下での目安であり、実際には天候や気温、湿度、風通しの良し悪しといった環境要因により大きく前後します。


特に梅雨や冬場の施工は注意が必要で、高湿度や低温の影響を受けやすく、乾燥時間が通常の1.5倍から2倍程度になることもあります。見た目にはしっかり乾いているように見えても、内部の塗料が十分に硬化していない場合があり、そうした状態で次の工程に進めば、数か月から1年ほど経ってからトラブルが表面化することも珍しくありません。


乾燥不足が引き起こす問題には、塗膜の膨れやひび割れ、密着不良による剥がれ、艶の消失やムラの発生、さらには塗装の耐用年数そのものの短縮といったさまざまなリスクがあります。こうしたトラブルは単に外観を損なうだけでなく、建物の保護性能そのものを低下させてしまうため、軽視は禁物です。


したがって、外壁塗装を成功させるには、塗料の種類や施工面の材質、日射時間といった細かな要素まで含め、あらゆる条件を慎重に判断しながら、各工程で必要な乾燥時間をしっかりと確保することが求められます。塗装の品質を守るためには、乾燥時間を単なる「待ち時間」と捉えるのではなく、「塗装の成功を左右する重要な工程の一部」と認識することが大切です。工程を急がず、適切な判断を重ねて作業を進めることで、長く美しく保たれる外壁塗装を実現することができるでしょう。


使用する塗料別の乾燥時間
外壁塗装で使用される塗料は、大きく分けて「水性塗料」と「油性塗料」の2種類があります。それぞれに異なる特性があり、乾燥時間や施工時の注意点も変わってきます。塗装工事を検討する際は、塗料の違いをしっかりと理解しておくことが非常に重要です。


水性塗料は、溶剤として水を使用する塗料で、VOC（揮発性有機化合物）の排出量が少ないため、環境や健康への負荷が軽いという特徴があります。現在では、多くの住宅塗装で主流となっています。ただし、乾燥には時間がかかりやすく、特に湿度や気温の影響を強く受けるため、梅雨時や冬場の施工には十分な注意が必要です。


一方、油性塗料は有機溶剤を含んでおり、乾燥が早く、密着性や耐久性に優れているというメリットがあります。しかし、強い臭気や施工中の安全対策が必要で、使用環境によっては適さない場合もあります。


水性塗料を使用する場合、とくに注意すべき点は「施工完了後24時間以内の降雨」です。まだ塗膜が硬化していない状態で雨にさらされると、塗料が流れてしまったり、塗膜表面に白く濁った「白化現象」や艶の消失といった不具合が生じることがあります。


油性塗料は、水性に比べて雨に対する耐性は高めですが、施工時の臭いが強いため、住宅密集地や小さなお子様・高齢者のいる家庭では、事前に対策を講じることが推奨されます。


塗料の種類ごとに乾燥時間の管理は異なります。業者に施工を依頼する場合は、使用する塗料の特性を説明してくれるか、天候に応じて柔軟に施工スケジュールを調整してくれるかをしっかりと確認するようにしましょう。



雨が外壁塗装の乾燥時間に与える影響



雨に濡れた塗膜が起こすトラブル事例
「雨が外壁塗装の乾燥時間に与える影響」というテーマでは、塗装中に雨が降ることが、塗膜の品質に深刻なダメージを与える要因となることが明らかです。塗料は、塗った後に乾燥し、化学反応を経て硬化することで、外壁を保護する強い塗膜を形成します。しかし、乾燥が不十分な段階で雨が降ると、この反応が妨げられ、塗膜が本来の性能を発揮できなくなります。


雨による影響としてよく見られるのは、塗装面が白く濁る白化現象、水分が閉じ込められて気泡のように浮き上がる膨れ、密着不良による塗膜の剥がれ、塗料の乾燥ムラによる色の濃淡、そして本来の艶が失われてマットになる艶引けなどです。これらのトラブルは、すぐに見た目に表れることもあれば、数週間から数か月後に発覚することもあります。特に、下塗り・中塗り・上塗りのいずれかを終えた直後や、施工から24時間以内に雨が降った場合は、被害が大きくなる傾向があります。


そのため、事前に雨が降った場合の対応策を業者と確認しておくことが非常に重要です。たとえば、施工スケジュールに予備日を設けたり、天気予報をこまめに確認して施工日を調整したり、必要に応じてブルーシートなどで保護する対策が効果的です。信頼できる業者であれば、塗装後24時間は雨に当たらないよう作業時間を調整したり、雨天時には作業を延期したりする対応を取っています。また、施工中に万が一雨が降った場合も、塗膜の状態をチェックし記録を残すなど、適切な管理を行います。


逆に、天候に関係なく作業を進めるような業者は、工期短縮やコスト優先の姿勢が強く、後に不具合が発生するリスクが高まります。施工前に「雨天時の対応方針」について確認しておくことが、安心できる塗装工事につながります。外壁塗装は、単に塗るだけでなく、しっかりと乾かすことが仕上がりの良し悪しを大きく左右します。施工のスケジュール管理も含めて、自らも天候に注意を払いながら進める意識が、トラブルの予防に効果的です。


雨による施工不良を回避するポイント
外壁塗装で雨による施工不良を防ぐためには、計画段階から天候の管理が非常に重要です。特に梅雨や台風の多い時期には、突然の雨に備えて柔軟な対応が求められます。信頼できる業者は、一般的な天気予報だけでなく、精度の高い気象情報や現場での観測を活用し、施工判断の正確性を高めています。


施工前には降水確率をチェックし、雨が予想される場合は作業の延期や時間の調整を行います。高圧洗浄や下塗りなど雨に弱い工程は晴天時に行い、必要に応じて養生シートで保護するなどの対策も欠かせません。また、湿度や風通しなど現場の環境を考慮し、十分な乾燥時間を確保することも重要です。週間天気を早めに確認しておくことで、余裕あるスケジュールが立てられ、雨の影響を最小限に抑えることができます。


さらに、急な雨に備えてブルーシートなどの資材を常備し、施工後には塗装面のチェックや再乾燥など適切な管理が必要です。不具合が生じた際の再施工や保証内容の確認も安心材料となります。雨天対応には天気を読む力と適切な判断力が求められるため、業者を選ぶ際は、こうした対応方針をきちんと説明してくれるかどうかが大きなポイントとなります。



外壁塗装中に雨が降ったらどうする？


高圧洗浄後に雨が降った場合の対応と影響
「外壁塗装中に雨が降ったらどうする？」という疑問に対しては、特に高圧洗浄後の対応が重要なポイントとなります。外壁塗装の最初の工程である高圧洗浄は、外壁表面の汚れや古い塗膜、カビなどを取り除くために不可欠な作業です。この工程が不十分なまま次に進むと、塗膜の密着が悪くなり、剥がれや浮きといった施工不良を引き起こしてしまいます。しかし、高圧洗浄後の外壁は多くの水分を含んでおり、しっかりと乾燥させるまで塗装を行うことはできません。


この乾燥期間中に雨が降ると、乾燥がさらに遅れ、場合によっては再度洗浄をしなければならないこともあります。特に、洗浄当日に雨が降った場合には、せっかく落とした汚れが再び付着する可能性があるため、翌日に再洗浄が必要になるケースが多くなります。乾燥途中での降雨も注意が必要で、壁の内部に雨水が浸透することで、乾燥にかかる時間がさらに長引きます。こうした状況では、施工スケジュールの見直しが避けられません。


さらに問題なのは、雨が止んだ直後に塗装を開始してしまうことです。表面が乾いているように見えても、内部に水分が残っていると、塗料の密着不良や塗膜の膨れ、剥がれの原因になります。したがって、塗装は少なくとも24時間以上の乾燥時間を空けてから行うのが望ましいとされています。また、湿度が高い状態での塗装も避けなければなりません。塗料の硬化不良や艶の低下、塗膜寿命の短縮などが起きるため、天候や湿度によっては作業を中止する判断も必要です。


外壁の材質によっても対応は異なります。たとえば、サイディングのように水切れの良い素材は少量の雨であれば再洗浄が不要なこともありますが、モルタルのように水分を吸収しやすい壁材では、再洗浄と長めの乾燥時間が必要になります。


信頼できる業者であれば、洗浄後に最低24〜48時間の乾燥期間を設け、湿度が70％を超える日は塗装作業を見送るといった判断を徹底しています。また、天候が不安定なときは高圧洗浄そのものを延期するなど、柔軟な対応を行います。施工中には湿度や気温、壁面の温度まで計測し、確実なコンディションで塗装が進められるよう管理されています。


外壁塗装は、塗る技術だけでなく、下地処理と乾燥管理が成功のカギを握っています。特に高圧洗浄後の雨は、見過ごすと後々の施工不良やクレームにつながる重大な要因となるため、慎重な対応が求められます。施主としても天気予報に注意を払い、業者が天候を踏まえた適切な判断をしているかを確認する姿勢が大切です。


シーラー塗布直後の雨
「外壁塗装中に雨が降ったらどうする？」というテーマの中でも、シーラー塗布直後の降雨は特に注意が必要です。外壁塗装における下塗り工程で使用されるシーラーは、塗装の仕上がりと耐久性を左右する非常に重要な役割を担っており、塗料と下地の密着性を高めるほか、下地の吸い込みを抑える効果もあります。


しかし、このシーラーを塗布した直後に雨が降ると、塗膜の密着力が大きく低下し、再塗装や部分的な補修が必要になることがあります。重要なのは、どのタイミングで雨が降ったか、どの種類のシーラーが使われたか、また雨の強さや湿度などの条件をもとに、状況を総合的に判断することです。一般的には塗布後1〜3時間のあいだはまだ完全に乾燥しておらず、この間に雨が降ると、シーラーが流れたり、白く濁る白化現象が起きたりするリスクがあります。


例えば、塗布から30分以内に雨が降れば表面が硬化しておらず、完全な再塗布が必要になります。1時間以内の場合は乾燥途中のため、ムラや白化の可能性があり、状況を確認して補修や再塗布を行う判断が求められます。3時間以上経っていれば軽度の雨であれば影響が少なく、そのまま作業を続けられる場合もあります。一方、塗布の翌朝に雨が降った場合は、見た目が乾いていても内部に湿気が残っている可能性があるため、湿度を測ってから再塗装の要否を判断する必要があります。


こうした場面で多くの人が気になるのが、再塗装に追加費用がかかるか、どの範囲まで再施工が必要か、またどの程度の雨なら作業を継続できるかなどの点です。特に、水性シーラーは雨に非常に弱く、乾燥前に降雨があると大きなダメージを受けます。油性シーラーでも、シンナーが蒸発する前に雨に打たれると硬化不良を起こすため、基本的には再塗布が必要になります。


信頼できる施工業者であれば、塗布面の湿度を測定したり、吸水テストを行って再塗装の必要性を数値で判断したりと、客観的な説明と対応をしてくれます。さらに、施工記録や塗布時間を正確に管理し、小雨や霧雨の可能性を見越してブルーシートなどで保護する体制を整えています。再塗布が必要になった場合でも、保証内で対応してくれる業者であれば安心です。



まとめ


外壁塗装における「乾燥時間」と「雨」の関係は、施工の仕上がりと耐久性に直結する非常に重要なポイントです。とくに下塗りやシーラー塗布直後、高圧洗浄後のタイミングで雨に見舞われると、塗膜の密着不良や膨れ、剥離といったトラブルが発生するリスクが高まります。これにより工事全体のやり直しが必要になり、予定よりも3日〜5日工期が延びたり、追加費用が発生するケースもあります。


また、雨の影響によって発生する塗膜不良は、施工直後には気づきにくく、数ヶ月後に劣化や剥離という形で顕在化することが多いため、業者選びや天候の事前チェックは欠かせません。


とはいえ、天気を100％予測することは不可能です。そのため、信頼できる業者を選び、天気予報を活用しながら、万が一のリスクに備えることが重要です。対応力のある業者であれば、雨天による作業の中止判断や再施工の判断も的確に行い、トラブルを最小限に抑えてくれます。


「塗装工事は乾いた日にやればいい」と思われがちですが、実際には乾燥にかかる時間や湿度、塗料の種類によっても管理すべき条件は大きく異なります。今回の記事で紹介した対応策や判断基準を知っておくことで、工期の中断や仕上がりの低下といった損失を未然に防ぐことができます。


天候リスクを制する者が、外壁塗装を成功に導きます。正しい知識と準備で、納得のいく塗装工事を進めていきましょう。



よくある質問


Q. 外壁塗装中に雨が降ると、乾燥時間はどのくらい延びますか？
A. 通常、外壁塗装の乾燥時間は水性塗料で約4〜6時間、油性塗料で8時間前後ですが、雨が降ると湿度や温度の影響で2倍〜3倍に延びることがあります。特に梅雨や秋雨の時期は、湿度が80％を超える日も多く、乾燥が遅れることで塗膜の仕上がりや耐久性に悪影響が出る可能性があります。そのため、気温と湿度をしっかりチェックしながら施工タイミングを調整することが重要です。


Q. 雨で工期が延びた場合、追加料金が発生することはありますか？
A. 業者によって対応は異なりますが、一般的には契約書に「天候による工期延長は追加費用が発生しない」と明記されていれば、追加料金は請求されません。ただし、足場延長や塗装工事の再手配によって1日あたり8000円〜15000円の足場代が発生するケースもあります。契約前に「雨天時の対応」や「工期延長時の免責範囲」などを明確にしておくことが、トラブル防止に繋がります。


Q. シーラーを塗布した直後に雨が降った場合、塗装はやり直しになりますか？
A. シーラーは下地と塗料の密着性を高める重要な塗料ですが、塗布後に完全に乾燥しないうちに雨が降ると、吸収性が損なわれたり、塗膜が白化して密着不良になるリスクがあります。水性シーラーは特に雨に弱く、雨水が塗膜内部に浸透した場合は再塗装が必要になることがほとんどです。油性シーラーでも、施工環境によっては再処理が推奨されることがあるため、乾燥状況の確認が必須です。


Q. 梅雨シーズンに外壁塗装を行うのは避けるべきですか？
A. 梅雨時期は確かに湿度が高く雨の日も多いため、外壁塗装の乾燥や施工に影響が出やすい季節です。しかし、天気予報や施工管理がしっかりしている業者であれば、雨天時の作業を柔軟に調整し、養生やシート保護、ブルーシートによる対策を徹底することで、トラブルを最小限に抑えることができます。事前に「雨天時の対応マニュアルがあるか」「延期時の連絡体制は整っているか」なども確認することで、安心して工事を依頼できます。



会社概要


会社名・・・株式会社 チタカ工房
所在地・・・〒007-0807 北海道札幌市東区東苗穂七条1-4-10
電話番号・・・011-776-7764